住宅ローンを知ろう > インタビュー 生島ヒロシ氏が語る「生き方、暮らし方をデザイン」

巻頭インタビュー 第6回

 

生き方、暮らし方をデザイン

   

(株)生島企画室
URL:http://www.ikushimakikaku.co.jp

 
 
 
   
 
生島ヒロシ氏

【プロフィール】
キャスター。1976年TBS入社後、ラジオ番組を振り出しにアナウンサーとして活躍、89年独立。2002年ファイナンシャルプランナー(FP)資格取得、03年福祉住環境コーディネーター資格取得。東北福祉大学客員教授、テンプル大学ジャパン主任研究員ほかを歴任。現在、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」、日経CNBC「マーケットトーク」等のレギュラー番組、CM出演、雑誌連載。近著『50歳からお金の心配がなくなる本』〈幻冬舎〉ほか著書多数。
 
   
 
 
--生島さんは義理のお母様の介護を体験され、福祉住環境コーディネーターの資格もお持ちですね。
生島 福祉住環境コーディネーターは、寝たきりの高齢者や障害者の方に住みやすい住環境を提案するアドバイザーの資格です。高齢者が住みやすい設計の家は実に少ないですね。政策としては在宅看護を増やす方向に向かっていますが、残念ながら、個人住宅も集合住宅も在宅看護や独居老人を意識した造りにはなっていません。
--どんな点に問題があるのか、具体的に教えてください。
生島 たとえばコンセントの位置にしても、なるべく目立たないよう低い位置に付けられますが、車椅子では手が届きません。
    キッチンの造りも同様です。老い方や障害はいろいろですが、一人でも暮らすことができたり、火事が起きないような設計を考えることはこれからの時代、ますます重要になると思います。
--高齢になったときのことを考えることも大切ですね。
生島 そうですね。とはいえ、どうしても、今住むことを前提にしてしまいがちですね。たとえば子どもに個室を与えようと、つい居室の数を優先させてしまうため、ひとつの部屋が狭くなっています。我が家も今春、子ども二人が家を出て、部屋が空いている状態。3階建てなので、この先、加齢などによって2階、3階を使うためのエレベータなどが必要になるかもしれません。バリアフリーを考えなければ。
 
--家族構成の変化や加齢によって、不都合が出てくるものですね。
生島 子どもが小さいうちは郊外の一戸建て、リタイアしたら都心のマンションに住んでお芝居を楽しむなど、ライフスタイルに応じて住み替えていく、という時代がくるのではないでしょうか。結婚して、30代で家を買って、定年までに返し終える。それで精一杯というのが一般的でしたが、そろそろ発想の転換が必要かも。買うべきか、身軽に住み替えを楽しむのかも含め、住まいについて考えてみたいですね。
--住み替えには経済的な問題が伴いますね。
    生島 そうですね。十分な頭金を準備することも、将来を考えるうえで重要だと思います。頭金が多ければ、借り入れも抑えられ、次の行動を起こしやすい。10年くらいで払い終えるようなローンなら理想的です。ひとたび家を買ったら、そのローンに一生縛られる、というのは避けたい。そのためにはもっと手軽に買えるような価格になって欲しいし、中古になってもしっかり評価してもらえるような環境が必要です。時間がたてば価値が下がってしまうような価格形成のあり方や、買ったためになにか我慢が生じるような購入は、いかがなものかなあと思います。
 
--住宅ローンの返済は、多くの人にとって大きな負担になっていますね。
生島 ボク自身、結構大変なときもありましたよ。でも何度か繰り上げ返済をした甲斐あって、もうすぐ終わり。予定より早いですから、嬉しいですね。ボクのようなフリーなら、頑張れば頑張った分、収入が得られますが、サラリーマンの方は頑張りが即、収入に結びつくわけではありませんから、大変ですね。小遣いカットなどでどんどん追い詰められると、豊かな発想ができなくなる恐れもありますから、気をつけたいですね。

    --教育費や老後の準備も必要ですね。
生島 どう生きたいか、そのためにどうお金を使い、どう蓄えていくか。ライフデザインを考える必要があると思います。住宅購入はそのいいきっかけになるでしょう。僕も住宅ローンの完済後は、返済に回していた分を運用に回すつもり。毎年給料が上がるわけではなく、ボーナスも退職金も危うくなり、サラリーマンの方にも不安が多いと思います。手に職をつけるなど、一人一人が自営業の感覚を持つべき時代。自分の家計、資産づくりという小さなアンテナ、経済環境をみる大きなアンテナ、両方を張り巡らせておきたいですね。
 
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